名探偵こたロック・ホームズ「踊る人形」後篇
(「踊る人形」中篇のあらすじ)
その奇怪な事件は、こたロック・ホームズがガワラー婦人の寝室から持ち出した、
紙片に描かれた奇妙な踊る人形の絵からはじまった。
天才的な推理力を駆使して踊る人形の暗号を解読したこたロックは、
眉間に焦燥をにじませながら私にその絵の暗号を提示したのだった。
(jam)I L U S M B R B N D I A F・・・
この一見何の意味もなさそうなアルファベットの羅列に一体どんな意味が?」
「正確には《I L U S M》《B R B》《N》《D I A F》
の4ブロックに分かれているのだ、ワトスン君」
(jam)あっ!!」
「ようやく隠された文章が読めたようだね、ワトスン君」
(jam) I Love yoU So Much! Big Raisin Bread! んー! 大好き いっぱい Ahー Fire!
つまり身を焦がさんばかりに、ビッグレーズンパンが大好きだというメッセージだったのか!!」
「フゥ(´・ω・)y━。o・・・私は今日ほどキミをFire(解雇)したいと思った事はないよ」
(jam)そもそもボクはキミに雇われているわけではないし、
むしろキミを実質養っているのはボクの方じゃないか」
「(人´∀`).☆ちょっと悪い事言ってみたかっただけでつ。ごめちゃい♪」
(jam)んもう・・・仕方ないなあ。それで文章の意味は何だったのだい?」
「ワトスン君の解読、最初の1ブロックだけは正解だ。4ブロック全ての文章は
I Love yoU So Much.
Be Right Back.
aNd,
Die In A Fire. となるはずだ…」
(jam) あ、あなたの事を異常に愛している。すぐに戻ってくる。そして、地獄に行こう・・・」
「そう、これはガワラー婦人に思いを寄せる変質的ストーカーによる殺人予告に違いない。
この予告をガワラー婦人の枕元に置き、立ち去った後、
すぐに戻ってきてその手でガワラー婦人を(((( ;゜Д゜))) ガクガクブルブル」
(jam)ホ、ホームズ!ガワラー婦人は今どこにっ!?」
「ガワラー婦人はまだ寝室だ!ワトスン君いそげ!」
転がるように私達はガワラー婦人の寝室の前に倒れ込んだ
「ガワラー婦人!大丈夫ですかっ!?」
ドア越しに必死で呼びかける私達の耳に聞こえてきたのは、ガワラー婦人の囀るような小さな声だった
(ガワラ)・・るまる、も・・もり、みん・・・・べるよ・・」
「ドアを蹴破るんだ!ワトスン君!」
ホームズの激昂した声を無視して、私は素早く「フスマの戸」を横に開いた
(ガワラ)つるつるてかてか、あしたも、はれるかな~♪」
(jam)ガ、ガワラー婦人!怪しい奴は侵入してきませんでしたかっ?」
(ガワラ)あらホームズさんにワトスンさん。どうなさいました?あ、その紙」
と言ってホームズの手に握りしめられていた踊る人形の紙を取り上げた
(ガワラ)探してたんですぅー。踊りを覚えようと描いたのに朝起きたらなくなってしまってて・・・まるまる、もりもり♪」
(jam)こ、これはもしや、殺人予告ではなく・・・まるもり体操の振り付け・・・ホームズ!」
私が振り返った時、既にホームズは忽然と姿を消していた・・・
(ナレーション)
後にこたロック・ホームズはこの事件を振り返ってこう呟いたという
「人生は平凡で陳腐だ」ヽ(´Д`)ノぁぁ・・・
名探偵こたロック・ホームズ「踊る人形」【完】
名探偵こたロック・ホームズ「踊る人形」前篇の詳細はこちら⇒:「踊る人形」前編
名探偵こたロック・ホームズ「踊る人形」中篇の詳細はこちら⇒:「踊る人形」中篇
☆いつも見てくださってありがとうございまつ(・ω・)シ