こたなのだ

スコティッシュフォールド 小太郎の日記。

名探偵こたロック・ホームズ「こた毛同盟」後篇

(前編のあらすじ)
ある朝、ホームズは助手のワトスンから軽微な仕事で玉子ボーロの報酬を得られる【こた毛同盟】のチラシを受け取った。
チラシに指定された場所に赴くと、そこには【こた毛同盟】解散と、代償の支払いはするので20時までここで待機しろとの貼り紙があった。
だがホームズはその貼り紙を無視し、いったん夕食を摂りに探偵事務所に戻る事にしたのだが、事務所にいるはずのワトスンとガワラー婦人は不在だった。
ほどなくしてワトスンは事務所に帰ってきたのだが・・・私は彼の言動に疑惑の匂いを嗅ぎ取った。その時・・・

名探偵こたロック・ホームズ「こた毛同盟」前篇の詳細はこちら⇒:「こた毛同盟」前篇 

ピンポ~ン♪


沈黙を破るかのように玄関のチャイムの音が鳴り響き、誰かが廊下を歩いてきた
 
(謎の女の声)ただいまあ~、ワトスンさん。例の事務所への玉子ボーロの配達、受付時間終了で手配できませんでしたーwでもいいですわよね。それにしても美味しかったですわねー♪」
(jam)あ、ガワラー婦人!まだこの部屋にはいってはダメだ!」

ガチャ!
勢いよく部屋の扉が開いた
ワトスンはガワラー婦人から遠ざけるように私を抱きかかえた
そして何かが私のふくふくとした頬毛を濡らした



(ガワラ)えっ!?ホームズさん、どうしてここに?」

私はワトスンの腕をするりと抜け、ガワラー婦人に近づいた


「ガワラー婦人、ずいぶんと良い匂いを身にまとっていらっしゃる。これは・・・」スンスン( ̄●● ̄)クンカクンカ
「天丼を食して帰ってこられたようですね。これは、私の大好物の油とサカナ・・・アナゴの匂いだ」


(ガワラ)あ、あののの。実はどうしてもお腹が空いてしまって、私一人で天丼を食べてきたのですわ。今度はぜひホームズさんとご一緒したいと思いますの」
「いえ、天丼を食されたのはあなた一人ではない。ワトスン君!キミもだっ!!」


(jam)ホ、ホームズ。なんてひどい言いがかりだ。僕はちょっとショッピングセンターマルナカに寄っていただけだよ」
「私はなんという罪深い友人を持ってしまったのだろう・・・私の頬毛に光るこの滴が全てを語ってくれたのだよ」

(jam)はっ!」
「そう、これはキミの衣服に付いていた滴だ。しかし今日の天気は晴れ。つまりこの滴の正体はファブリーズだ」


(jam)ぐぬぬ・・・」
「キミは私が不在なのをいい事に、ガワラー夫人と穴子の天丼で楽しい夕食の時間を過ごしてきたというわけだ。そしてあろうことかその痕跡を隠すために玄関でにおい消しのファブリーズを自ら振りかけた。そうだねワトスン君」

(jam)ホームズにかかると全ての隠し事が白日のもとに晒されてしまう」
「ふっ。それが私の背負った業、とでも呼ぶべきものかな。それは時に私から人を遠ざけてしまう(´・ω・`)・・・」
(jam)すまなかった、ホームズ。キミの推理通りだ。架空のこた毛同盟のチラシを作ってキミに渡したのも・・・わた」

カリカリ、ガッガッ
私は既にワトスンの話など聞いてはいなかった。なぜならガワラー婦人が夕食を運んできたからだ


「ガワラー婦人の夕食(カリカリ)はいつだって美味ですね」
(ガワラ)お気に召していただいて光栄ですホームズさん、カツオ風味とササミ風味の特性ブレンドカリカリですわ」
「ふう~、素晴らしい料理でした。それでは、私はちょっとでかけてきます」

(jam)でかけるって、どこへ行くのだい?」
「キミらしい愚問だな。食後のデザートだよ。これから再びこた毛同盟の事務所に赴いて、報酬の玉子ボーロを受け取ってくるのだ。じゃ!」


私は颯爽と、アパートメントの扉を開き、桜の花びら舞う夜の街に飛び出した。
  ・
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  ・

(jam&ガワラ)真相には気付いてなかったのかorz


名探偵こたロック・ホームズ「こた毛同盟」【完】

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