刑事コタロンボ ep-03 「疑惑 - Storm in a Teacup -」
(ナレーション)
その日、台風一過の夏の陽射しは、ここK川県こた署刑事部捜査二課の事務的で素っ気ない作りの部屋の壁をジリジリと焼いていた。 嵐の後も新たな犯罪は止むことはなく、こた署の刑事達に休む事を許さない。
事件に追われ一日中街を駆け回る刑事達の体力を容赦なく奪う陽射しである。だがそれもようやく和らぎ、体力自慢の刑事達が疲労の色をにじませながら帰ってくる頃、コタロンボはゆっくりと目を覚ました。
(ガワラ巡査)あ、jam刑事。外は暑かったでしょう?お疲れ様です。今熱い粗茶を淹れますから!
(jam巡査長)・・・
(ガワラ巡査)冗談ですようw冷たい麦茶がありますよ!
(jam巡査長)・・・いや、それよりコタロンボ警部に報告しなければならない事ががががが
(コタロンボ警部)なんでつか?jam巡査長。外から帰ってきたばかりだというのにそんなに震えて
(jam巡査長)実は、今朝自分は一番早く出勤していたのですが・・・その時ソファの足元に不信なものを見つけてしまって・・・
(ガワラ巡査)不信なものって?
(jam)これです
(ガワラ巡査)白い粉?・・・はっ!
(jam巡査長)まだ鑑識には回してないんだけど、まさか署内でクスリを・・・
(コタロンボ警部)そこまで!(Φ皿Φ)クワッ
(コタロンボ警部)暴走しすぎでつ。キミ達は憶測でこた署の仲間を疑うのでつか?
(jam巡査長)いや、それは・・・確かに
(コタロンボ警部)我々の仕事は常に証拠を得る事。主観ではなく客観が全てでつ。我々に与えられた職権は人の人生をあっさりと左右してしまう程危険なものなのですからね。その粉は責任をもってボクが預かりましょう(`・ω・´)キリ
(jam&ガワラ)す、すみませんでした。肝に銘じます・・・・・・あっ!
(コタロンボ警部)ん?
(ガワラ巡査)こ、粉が付着しています。あの、お口に・・・(*゜ロ゜)
(コタロンボ警部)・・・
(jam巡査長)今朝自分が拾った粉と同じものが・・・け、警部
(コタロンボ警部)ち、ちがいまつ!これは決して非合法なものではなく・・・(・∀・;)汗
(jam&ガワラ)じ、じゃあそれは何なんですか?我々はあなたを尊敬していたのに(涙
(コタロンボ警部)こ、これはボクのおやつ。ス、ス、スキムミルクなんでつ (≧ω≦*)
(ガワラ巡査)・・・ス、スキムミルク・・・
(jam巡査長)け、警部がおやつにスキムミルク・・・そのお歳で( ´,_ゝ`)プッ
(ガワラ巡査)・・・可愛い(*≧m≦*)ププッ
(コタロンボ警部)・・・ p(-ω-〃) イジイジ
(jam巡査長)ああ!警部!そんなところでいじけないでください!
(コタロンボ警部)ダッテ・・・
(ガワラ巡査)お願いですから、ソファの下から出てきてください!
(コタロンボ警部)ダイスキナンダモン・・・スキムミルク
(ナレーション)
こうして、思いがけずこた署の刑事達を襲った疑惑の嵐はおさまり、再びK川県警こた署刑事部捜査二課の一室は平和な日常へと戻っていったのだった。
この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです
☆いつも見てくださってありがとうございまつ(・ω・)シ